問156
薬物代謝に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1 薬物代謝酵素は、ミクロソーム分画のみに存在している。
2 シトクロムP450(CYP)による基本的な代謝様式は、加水分解である。
3 フェニトインは、CYPによって酸化される。
4 コデインは、代謝を受けてモルヒネに変換され、鎮痛作用が増強される。
問157
薬物代調酵素に関する記述について、誤っているものを1つ選べ。
1 薬物代謝酵素に対して誘導作用と阻害作用の両方を示す薬物がある。
2 フェノバルビタールは、グルクロン酸転移酵素を含む複数の薬物代謝酵素を誘導する。
3 シメチジンはシトクロムP450(CYP)のへム鉄と複合体を形成し、CYPの代謝活性を増強する。
4 リファンピシンは、肝細胞内の核内レセプターに結合してCYPの分子種CYP3A4を誘導する。
問158
高齢者に対する薬物投与に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1 腎機能が低下しているため、腎排泄型薬物は副作用の発現に注意が必要である。
2 体内水分量が減少しているため、利尿薬を用いる場合は注意が必要である。
3 体液量ならびに体組織量が減少し、相対的に血中薬物濃度が低下しているため、作用発現には注意が必要である。
4 血漿中アルブミン濃度が低下しているため、血漿アルブミンと結合する薬物を用いる時には注意が必要である。
5 胃液分泌機能の亢進や、消化管運動の低下が起こるため、薬物を経口投与する時には注意が必要である。
問159
薬物の体内動態の変動要因に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1 テオフィリンの体重当りの全身クリアランスは、成人に比較して、小児では高く、高齢者では低い。
2 脂肪肝症状を示す患者の薬物代謝能は、肝硬変患者の薬物代議能よりも低い。
3 イソニアジドのアセチル化代謝反応には遺伝的多型があり、日本人では白人に比べ、アセチル化能が低い人の割合が多い。
4 シトクロムP450(CYP)の分子種CYP2D6には遺伝子多型が存在するので、poor metaboizer 群ではextensive metabolizer群に比較して、ノルトリプチリンの消失が遅い。
問160
病態時の薬物体内動態に関する記述について、正しいものを1つ選べ。
1 トルブタミドは、肝固有クリアランスが小さいため、肝血流量が低下すると、全身クリアランスが低下しやすい。
2 うっ血性心不全の患者では、健常人に比べ心拍出量が減少するために、リドカインの全身クリアランスは低下しやすい。
3 プロカインアミドは、腎臓からの未変化体の排泄率が小さいために、腎障害時には消失半減期が短くなりやすい。
解答
問156 3、4
問157 3
問158 3、5
問159 1、4
問160 2

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