第92回 薬剤師国家試験問題(問151~155)

問151
薬物の生体膜透過に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。

1 単純拡散による膜透過は、Fick の法則に従い、透過速度は濃度配に比例する。
2 単純拡散により生体膜を透過する酸性薬物の非イオン形分子の脂溶性が同じ程度であれば、pKa が小さいほど小腸から吸収されやすい。
3 能動輸送と促進拡散はどちらも担体介在輸送であり、ATP の加水分解エネルギーを必要とする。
4 P糖タンパク質を介する薬物の生体膜透過は一次性能動輸送により起こる。


問152
薬物吸収に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。

1 口腔粘膜を介した薬物吸収は、一般に能動輸送により起こる。
2 ペプチド性薬物のデスモプレシン酢酸塩水和物は、全身作用を目的に経皮吸収型製剤として用いられ
る。
3 肺から吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けない。
4 直腸下部の粘膜から吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けない。


問153
血液脳関門透過に関する問題

省略


問154
薬物代謝に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。

1 薬物代謝は肝臓と小腸以外の臓器では行われない。
2 1つの薬物が、シトクロムP450(CYP)に対して誘導作用と阻害作用の両方を示す場合がある。
3 CYPに多数の分子種が存在し、基質特性が高い。
4 CYPのうち、ヒトにおける肝臓内存在量が最も多いのはCYP3A4である。


問155
腎排泄に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。

1 糸球体る過は加圧ろ過であり、毛細血管内圧がボーマン内よりも高いために起こる。
2 糸球体の基底膜は陰性に荷電しているため、アニオン性薬物はカチオン性薬物よりろ過されにくい。
3 サリチル酸の尿細管からの再吸収は、尿がアルカリ性になると増加し、腎クリアランスは小さくなる。
4 パラアミノ馬尿酸の腎クリアランスは、血漿中濃度の増加に伴って大きくなる。

解答
問151 1、4
問152 3、4
問153
問154 2、4
問155 1、2

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