第93回 薬剤師国家試験問題(問181~185)
問181 肝障害の診断に用いる臨床検査に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
1.肝硬変では、γーグロブリンが上昇し、プロトロンビン時間が延長する。
2.肝細胞癌では、SCC (squamous cell carcinoma related antigen)が上昇する。
3.急性肝炎の疑いがあるときは、肝炎ウイルスマーカーの検査が不可欠である。
4.薬剤性肝障害に関する検査項目には、アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT)とソーグルタミルトランスペプチダーゼ(y-GTP)がある。
5.血清コリンエステラーゼ(ChE)の活性測定は、農薬(有機リン剤など)やサリン中毒の際に診断的価値がある。
問182 てんかんに関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.症候性てんかんは、一般に薬物治療に対する反応性が良好である。
2.ミオクロニー発作は、突然の意識消失による行動停止を示し、発作は数秒から数十秒間持続する。
3.単純部分発作では、てんかんの焦点となる脳領域に対応した運動や感覚機能の異常が症状として現れる。
4.全般性強直間代の重積では、高熱、心機能低下など生命の危険を伴う場合がある。
問183 アルツハイマー病に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.運動機能障害などの神経症状に続いて認知機能障害が現れる。
2.βおよびγセクレターゼにより生成されたアミロイドβタンパク質の沈着が、病因となる。
3.リン酸化タウタンパク質の重合体が減少することにより、神経原線維変化をもたらす。
4.進行性の脳神経変性疾患であり、大脳皮質と海馬の萎縮が顕著である。
5.マイネルト基底核の病変が著しく、コリン作動性神経細胞の変性が認められる。
問184 統合失調症に関する記述について、誤っているものを2つ選べ。
1.10歳代~30歳代に好発し、遺伝的素因が認められる。
2.陽性症状は緩徐に進行し、陰性症状は急速に進行する。
3.中脳辺縁系経路及び中脳皮質経路のドパミン作動性神経伝達の異常が病態と関係すると考えられる。
4.陰性症状の病態として、大脳皮質のグルタミン酸作動性神経系の機能低下があげられる。
5.陰性症状の病態として、大脳皮質のセロトニン5-HT2受容体の機能低下があげられる。
問185 気分障害とその治療に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.うつ病性障害(うつ病)は、女性より男性の有病率が高い。
2.双極性障害の状態の治療薬には、炭酸リチウム、カルバマゼピン、パルプロ酸ナトリウムがある。
3.軽症・中等症のうつ病の第一選択薬は、三環系抗うつ薬である。
4.Hamilton Depression Rating Scale(HDRS)は、うつ症状の評価に使用される。
5.うつ病の初期症状は、睡眠障害、食欲減退、疲労感などの身体症状である。
————–解答—————–
問181 2
問182 3,4
問183 1,3
問184 2,5
問185 1,3

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