第93回 薬剤師国家試験問題(問136~140)
問136 呼吸器系に作用する薬物の記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.ドキサプラムは、末梢性化学受容器に作用し、呼吸を促進する。
2.ブロムヘキシンは、気道粘膜において腺細胞からの分泌を促進させ、痰の粘性を低下させて去痰作用を示す。
3.プロカテロールは、長時間作用型のアドレナリンβ受容体遮断薬で、気管支ぜん息発作時の気道閉塞
を緩解する。
4.デキストロメトルファンは、ジヒドロコデインとほぼ同等の鎮咳作用と止瀉作用を示すが、鎮痛作用はない。
5.イプラトロピウムは、吸入により気管支平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体に作用してサイクリックAMP (cAMP)濃度を上昇させ、気管支を拡張する。
問137 肝臓・胆道・膵臓に作用する薬物に関する記述について、誤っているものを2つ選べ。
1.グリチルリチン酸は、糖質コルチコイド様作用を示し、慢性肝疾患における肝機能異常を改善する
2.フロプロピオンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断して管平滑筋を強緩させ、十二指腸内への胆汁排出を促進する。
3.ケノデオキシコール酸は、肝臓でのコレステロール合成を阻害し、胆石表面のコレステロールをミセル化して溶解する。
4.ウリナスタチンは、トリプシン阻害作用のほか、リパーゼや顆粒球エラスターゼの阻害作用をもち、急性膵炎に用いられる。
5.カモスタットは、コレシストキニン受容体を遮断して、膵酵素分泌を抑制する。
問138 消化性瘍治療薬に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.テプレノンは、胃粘膜細胞のムスカリン性アセチルコリンM1受容体に選択的に作用して、粘膜防機能を高める。
2.セトラキサートは、胃粘膜組織でのプロスタグランジンE2の生合成を抑制して微小循環を改善する。
3.アズレンは、抗炎症作用以外に創傷治癒促進作用をもっている。
4.ランソプラゾールは、壁細胞のH+,K+,ATPaseを阻害して胃酸分泌を抑制する。
5.ラニチジンは、ヒスタミンH2受容体遮断作用による胃酸分泌抑制作用と、ペプシン分泌却制作用をもっている。
問139 利尿薬に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.トリクロルメチアジドは、ヘンレ係蹄上行脚でNa+及びCl-の再吸収を抑制する。
2.スピロノラクトンは、抗アルドステロン作用を示し、低カリウム血症を起こしやすい。
3.ブメタニドは、遠位細管でNa+,K,2Cl-共輸送系を阻害する。
4.マンニトールは、浸透圧利尿作用を示し、腎尿細管でほとんど再吸収されない。
5.アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素阻害作用を示し、緑内障の治療にも用いられる。
問140 排尿障害及び頻尿の治療薬に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.プロビベリンは、アドレナリンβ2受容体刺激作用による膀胱平滑筋弛緩作用をもち、尿失禁の治療に用いられる。
2.タムスロシンは、前立腺のアドレナリンα1受容体に選択性が高い遮断薬で、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられる。
3.クレンブテロールは、アドレナリンα及びβ受容体遮断作用をもち、腹圧性尿失禁を改善する。
4.ジスチグミンは、間接的にアセチルコリンの作用を増強して排尿筋を収縮させるため、排尿困難の治療に用いられる。
5.オキシブチニンは、抗コリン作用と筋直接作用により膀胱平滑筋を弛緩させるため、頻尿の治療に用いられる。
————–解答—————–
問136 1,2
問137 2,5
問138 1,2
問139 4,5
問140 1,3

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