第93回 薬剤師国家試験問題(問126~130)
問126 抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.フェニトインは、脳神経細胞へのNa+流入を抑制し、強直間代発作や欠神発作に用いられる。
2.カルバマゼピンは、脳神経細胞のT型Ca2+チャネルを適断し、複雑部分発作に用いられる。
3.エトスクシミドは、GABA(B)受容体に作用してK+チャネルを活性化し、欠神発作に用いられる。
4.ジアゼパムは、GABA(A)受容体機能を亢進し、静注でてんかん重積状態の緩解に用いられる。
5.バルプロ酸は、GABAトランスアミナーゼ阻害作用があり、全般発作に有効である。
問127 鎮痛薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
1.モルヒネは、下行性の痛覚抑制系を活性化し、背髄後角における痛覚情報の伝達を抑制する。
2.ペチジンは、オピオイドμ受容体を介した鎮痛作用に加えて鎮痙作用をもつ。
3.ペンタゾシンは、オピオイドμ受容体には完全刺激薬として、オピオイドκ受容体には部分刺激薬として作用する。
4.ナロキソンは、オピオイドμ受容体刺激作用のない麻薬拮抗薬で、過量のモルヒネにより抑制された呼吸を回復させる。
問128 次の記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.メチルフェニデートは、アンフェタミン様の中枢興奮作用をもち、ナルコレプシーに用いられる。
2.ベタヒスチンは、アドレナリンβ受容体を遮断して内耳の微小循環を改善し、メニエール病に伴うめまいを抑制する。
3.ファスジルは、ミオシン軽鎖のリン酸化を阻害し、くも膜下出血による血管れん縮を抑制する。
4.アマンタジンは、中枢神経機能を活性化する作用を持ち、脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下を改善する。
5.ドネペジルは、中枢神経系のアセチルコリン合成を選択的に促進し、軽度及び中等度のアルツハイマ一病における認知障害の進行を抑制する。
問129 関節リウマチ治療薬に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.アクタリットは、胸腺からのサプレッサーT細胞の分化誘導を促進する。
2.レフルノミドは、体内で活性化されてピリミジン合成を阻害する。
3.オーラノフィンは、シクロオキシゲナーゼを阻害して炎症を抑える。
4.インフリキシマブは、関節破壊の原因となる腫瘍壊死因子α(TNFα)の受容体を遮断する。
5.ブシラミンは、分子内にSH基をもち、リウマトイド因子のジスルフィド結合(ーSーSー)を切断する。
問130 抗アレルギー薬に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.ジフェンヒドラミンは、気管支においてヒスタミンに加えてアセチルコリンにも拮抗し、気道分泌を抑制する。
2.フェキソフェナジンは、ヒスタミンH1受容体を遮断するとともに、ケミカルメディエーターの遊離を阻害する。
3.トラニラストは、ロイコトリエン受容体を遮断し、気管支ぜん息における気道抵抗の上昇を抑制する。
4.スプラタストは、ヘルパーT細胞におけるインターフェロンの産生を特異的に阻害し、好酸球の浸潤を抑制する。
5.ラマトロバンは、トロンボキサンA2に拮抗し、アレルギー性鼻炎における鼻腔抵抗の上昇を抑制する。
————–解答—————–
問126 4,5
問127 3
問128 2,5
問129 3,4
問130 3,4

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