第93回 薬剤師国家試験問題(問121~125)
問121 細胞膜に存在する受容体に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.神経接合部のニコチン性アセチルコリン受容体の刺激は、筋肉細胞内へのNa+流入を引き起こし、膜電位は脱分極側に変化する。
2.交感神経節後線維末端に存在するアドレナリンα2受容体の刺激は、サイクリック AMP (cAMP)の減少と神経伝達物質の遊離抑制を引き起こす。
3.心筋細胞のアドレナリンβ1受容体の刺敷は、cAMPを増加させ、心筋収縮を促進する。
4.ヒスタミンH2受容体の刺激は、ジアシルグリセロールとイノシトール-1,4.5-三リン酸の生成を促進する。
5.セロトニン5-HT2受容体の刺激は、Cl-流入を引き起こし、膜電位は過分極側に変化する。
問122 薬物の構造式を変化させた場合に、作用が顕著に低下する組み合わせを選ぶ問題。
構造式のため省略
問123 自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.ナファゾリンは、アドレナリンα1受容体に作用し、鼻粘膜細動脈の血流を減少させる。
2.エフェドリンは、アドレナリンβ受容体刺激作用とともに、交感神経節後線維終末からのカテコールアミン遊離作用も示す。
3.トロピカミドは、ムスカリン性アセチルコリン受容体に作用し、眼圧を低下させる。
4.カルバコールは、ニコチン様作用を示し、コリンエステラーゼにより分解される。
問124 末梢神経系とその効果器に作用する薬物に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.リドカインの局所麻酔作用は、適用された部位のpHにより影響され、酸性部位ではその効力が減弱する。
2.コカインは、Na+チャネル遮断に加え、ノルアドレナリンの血管収縮作用を抑制する。
3.スキサメトニウムは、骨格筋弛緩作用に先立ち、終板の脱分極を引き起こす。
4.ベクロニウムは、骨格筋の静止膜電位を変化させず、終板電位を抑制する。
5.ダントロレンは、主に骨格筋細胞膜のNa+チャネルを遮断し、筋緩を引き起こす。
問125 全身麻酔に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.麻酔時にモルヒネを併用すると、モルヒネの動眼神経核抑制作用により散瞳の増大が認められる。
2.プロポフォールは、麻酔の導入と覚せいが速やかで、持続点滴による全身麻酔に用いられる。
3.神経遮断性麻酔には、麻酔性鎮痛薬のフェンタニルとブチロフェノン系神経遮断薬のドロペリドールを併用する。
4.セボフルランは、心筋のカテコールアミンに対する感受性増大作用がハロタンより強い。
————–解答—————–
問121 4,5
問122 3,4
問123 1,2
問124 2,5
問125 2,3

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