【薬剤師国家試験対策】第97回 薬剤師国家試験 必須問題【過去問と解答】

第97回薬剤師国家試験必須問題
目次

第97回 薬剤師国家試験 必須問題の過去問レビューをしていくよ!

こんにちは!薬師です。
薬剤師国家試験の勉強方法で過去問演習をオススメしています。過去問の丸暗記はダメですが、過去問の内容をしっかり理解することは、国家試験突破の大きな力になります!
余力がある人は直近の過去問だけでなく、過去10年分の過去問を見ておけると良いでしょう。

今回は第97回 薬剤師国家試験問題 必須問題の俺流レビューです(笑)
綺麗な風景でリラックスしながら参考にしてみてください。あなたは満点取れますか…?

問1 ~問10

問1.希薄溶液の束一的性質でないのはどれか。

①蒸気圧降下
②凝固点降下
③沸点上昇
④表面張力低下
⑤浸透圧

解答:④
解説:
束一的性質は分子の「数」による。希薄溶液では①②③⑤はこれを満たす。
④の表面張力はこれとは異なり、物質の種類に依存する。
管理人的には、これらの言葉が「モル」に関係するか否か判定可能かと思います。
蒸気圧はラウールの法則からもモル分率に関係がありますよね。
凝固点に関しては、モル凝固点降下という言葉がありますね。
沸点も同じですね。希薄溶液において定数とみますね。
表面張力はエネルギーです。ヤングの式でしたね。
浸透圧はオス「モル」ですよね。

問2.ある化合物の25℃における分解が、半減期3日の一次反応に従うとする。この化合物100mgを6日間、25℃で保存した時の残量として、正しいのはどれか。

①17mg
②25mg
③33mg
④50mg
⑤75mg

解答:②
解説:保存温度が25℃で変化無しなので、一次反応ということは、初濃度に対して半減期毎に一定で減少する。
この物質は半減期3日なので、6日間では半減期が2カウントできる。つまり、6日では初濃度(1)の半分(1/2)の半分(1/4)になる。よって、初濃度は100mgなので100mg×1/4=25mg
この問題は絶対取りたい!
反応次数は式とグラフが同時に出て来るようにしましょう。
この程度なら大丈夫かと思いますが、緊張で計算ミスしないように…。

問3.Ag2CrO4の溶解度がS(mol/L)であるとき、溶解度積(Ksp)と溶解度の関係式として正しいのはどれか。

①Ksp=2S
②Ksp=S2
③Ksp=2S2
④Ksp=2S3
⑤Ksp=4S3

解答:⑤
解説:イオンに分解しましょう。
まぁ、後は言わずもがなですか。溶解度積ですから。
Ag2CrO4はAg+が2コ。Cr4-が1コ。
(2S)2×(S)1=4S3
これも確実に取りたい問題です!
簡単だからと思わず、少しでも心配だったら書いてみることですね。

問4.電気泳動において、イオン性物質の移動速度と比例するのはどれか。

①イオン性物質の半径
②イオン性物質の電荷
③溶液の粘度
④溶液のpH
⑤電極間の距離

解答:②
解説:
①半径が大きくなると反比例しますね。
②電荷に比例しますね。よって正解!
③粘度と速度は反比例ですね。
④pHは影響するが比例か反比例かはケースバイケースです。
⑤距離が長くなると反比例ですね。
これも確実に取りたい問題!
本番は緊張の中ですが、冷静に考えましょう。

問5.紫外可視吸光度測定法において、吸光度と比例するのはどれか。

①透過度
②透過率
③試料の濃度
④比吸光度の対数
⑤モル吸光係数の対数

解答:③
解説:
吸光度と言えば、ランベルトベールの法則でしたね。
ランベルトベールの法則とは、
吸光度=定数×濃度×層長
です。よって、選択肢の中で該当するのは、③濃度です。
これも確実に。
万が一、ランベルトベールの法則が出てこなくても正解へ導くことは可能だと思います。

問6.以下の反応はどれに分類されるか。

(図)

①置換反応
②脱離反応
③付加反応
④転位反応

解答:②
解説:
取れちゃってますからね(笑)
何というか、言葉の問題でもあるよね。この系統は。
少しでも疑問を持った人はしっかり復習しておきましょう。しっかり押さえて損はない問題です。
置き換わるなら、置換反応。ベンゼン系は省略されているけれど、水素(H)との置換多いですね。
取れるなら、脱離反応。くっつくなら、付加反応。

問7.ベンゾジアゼピン骨格を持つのはどれか。

(構造式は省略中)

①ベンジルペニシリン
②インドメタシン
③ニトラゼパム
④クロルプロマジン
⑤ナロキソン

解答:③
解説:「ベンゾ」「ジアゼ」ですからね。
基本骨格と複素環は面倒だけれど、覚えておいた方が良いです。
その構造を持つから~うんぬん~があります。薬理とリンク可能な問題です。
今の問題はたまたまベンゾジアゼピンですが、すぐに問題を変更できる事もポイント!

問8.以下の化合物のうち、光学活性を示さないのはどれか。

(選択肢準備中)

解答:③
解説:
不斉炭素を有するが光学活性を示さない=アキラルであります。メソ体ですね。
ここからは立体を判定してもいいし、分子内対称面でみても良いでしょう。
どちらで判定しても、答えは③になるかと思います。
立体は苦手な人が多いそうですが、こういう問題を確実にとれるので、しっかり押さえよましょう!
RかSかの判定。頑張りましょう。
また、立体判定の問題も重要です。この問題は光学不活性の判定ですが、単純にこれら4つの化合物の立体の組み合わせを選ぶ場合も考えられます。

問9.窒素の酸化数が最も大きいのはどれか。

①一酸化二窒素
②一酸化窒素
③二酸化窒素
④亜硝酸
⑤硝酸

解答:⑤
解説:
①N2Oなので、Nは+1です。
②NOなので、Nは+2です。
③NO2なので、Nは+4です。
④HNO2なので、Nは+3です。
⑤HNO3なので、Nは+5です。
よって、⑤。
まずは、名称から化学式を導くところがポイント。その後は計算ですが、焦らずゆっくり確実に!
“なんだ簡単じゃん”と思うのは良いですが、確実に1点取るために石橋を叩いてから渡ってください。

問10.ヒドロキシ基(OH基)を持つ3つの化合物について、酸性の強いものから弱いものへ並べた正しい順番はどれか。

ベンジルアルコール、安息香酸、フェノール

①A>B>C
②A>C>B
③B>A>C
④B>C>A
⑤C>A>B
⑥C>B>A

解答:④
解説:
置換基の問題ですね。
カルボン酸>フェノール>アルコールの順で、カルボン酸が酸性度が最も高い。
今回の化合物では、B>C>Aですね。
酸性度については、国家試験においては置換基を覚える方が良いと思います。
確か教科書に置換基の酸性度、塩基性度の一覧があったと思うので、一読して覚える事がお勧めです!

気分転換

問11~問20

問11.ホルモンとその作用との対応のうち、誤っているのはどれか。

①ガストリン:胃酸分泌の抑制
②セクレチン:HCO3-を多く含む膵液分泌促進
③カルシトニン:血中Ca2+の減少
④インスリン:血中グルコースの減少
⑤アルドステロン:腎臓におけるNa+およびCl-の再吸収促進

解答:①
解説:
①ガストリンは促進ですね。よって誤り。
②セクレチンは膵液分泌促進なのでOK。
③カルシトニンは血中カルシウムイオン濃度を下げます。
④インスリンは血中グルコース濃度減少ですね。これもOK。
⑤アルドステロンは再吸収促進なので、OKですね。

ガストリンは「ガ」は「G」から始まるということで、G細胞から分泌されるホルモンです。
管理人はGO!GO!ガストリンと覚えてました(笑)
GO!なので促進系ホルモンです。
胃酸とペプシン分泌を促進する事、G細胞は幽門部にある事は覚えておきましょう。
セクレチンが合成されるのは小腸「粘膜」です。分泌されるのは十二指腸「粘膜」の「S」細胞です。
セクレチンは、ガストリン分泌を抑制します。つまり、胃酸分泌を抑制します。
ということは、ガストリンと逆の作用ですね。
俺は、SG戦でG負けると覚えていました(笑)(セクレチンはガストリン分泌抑制し、胃酸分泌抑制するの意)
カルシトニンはカルサゲニンって覚えていました(笑)
インスリンは…何も言わなくてOKでしょう。病態(糖尿病)とも関連しますし。
アルドステロンは鉱質コルチコイドで、副腎皮質球状層から分泌されますね。
その作用は問題文どおりです。

問12.原核生物はどれか。

①赤痢アメーバ
②黄色ブドウ球菌
③インフルエンザウイルス
④皮膚糸状菌
⑤マラリア原虫

解答:②
解説:③はウイルスで、その他は真核生物ですね。
これは覚えるしかないと言えばそうですが、どういう物か(イメージ)がわかっていればそれでもOKかと。
アメーバは騙されやすそうですが、これまでの理科系講義で出てきた絵が浮かべば核がありますね。

問13.DNAの構造について、正しいのはどれか。

①構成塩基は、アデニン、グアニン、シトシン及びウラシルである。
②アデニンと対をなすの塩基はグアニンである。
③構成糖としてD-リボースを含む。
④ヒトの染色体DNAは環状構造をとる。
⑤生理的条件下では主に右巻きらせん構造である。

解答:⑤
解説:
これは絶対得点したい問題です。
間違えた場合の多くは、読み飛ばした、または、読み間違いではないかと。
簡単と思う問題ほど、しっかり注意して読みましょう。

①③はRNAに関する記述ですね。
②については、AT、GCですね。
④は原核生物の記述ですね。

個人的に、要素満載の問題だと思います。
この問題は、答え合ってた!ハイ終了!ではなく、関連領域を網羅しておきましょう。
そうしたらある程度の問題は解けると思います。

問14.セロトニンの生合成の前駆体はどれか。

①アラキドン酸
②L-チロシン
③コリン
④L-トリプトファン
⑤L-ヒスチジン

解答:④
解説:「L」とかついてますが、あまり惑わされないように。
生合成経路や前駆物質は、基本的に覚えるしかないと思います。
が、基本構造や複素環が頭に入っていれば、色々と繋がってくるはずです。
出てきた選択肢は、構造と生合成が思い浮かぶようになりましょう。

問15.抗原抗体反応を利用した測定法ではないのはどれか。

①ラジオイムノアッセイ(RIA)によるホルモンの定量
②酵素免疫測定法(ELISA)によるサイトカインの定量
③赤血球凝集反応による血液型判定
④ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法によるDNAの検出
⑤ウエスタンブロット法によるタンパク質の検出

解答:④
解説:研究室で実験やってる人は得意でしょうか?!
PCRは抗原抗体反応ではありませんね。
各選択肢の仕組みや手順をしっかりと理解しておきましょう。
何をどう使うのかまで把握できていると良いですね。

問16.過剰に摂取すると、悪心、嘔吐、頭痛などを主症状とする急性中毒を起こすのはどれか。

①ビタミンA
②ビタミンB12
③ビタミンD
④ビタミンE
⑤ビタミンK

解答:①
解説:
ビタミンAが正解です。
ビタミンAは急性と慢性の過剰症がありますね。急性については問題文の通りです。
慢性では、頭蓋内圧亢進やうっ血性乳頭、全身の痛みや皮膚乾燥といった全身症状がありますね。
また、催奇形性や骨粗鬆症に関連していることも頭の片隅に置いてきましょう。
ビタミンB12は有毒性が低く、過剰症は特になしとの認識で良いでしょう。
ビタミンDの過剰摂取では食欲不振、体重減少、多尿、心臓不整脈等の異常状態があると報告されていますが、食事レベルでは起こらないでしょう。
サプリメント等による過剰摂取が該当しそうですが、イレギュラーである為、試験問題とはならない気がする。
ニュースになれば別ですが…。
ビタミンEも特に注目するべき過剰症は報告されていないはずです。
過剰症やよりも、欠乏症である溶血性貧血の方が狙われると思います。
ビタミンKの過剰症には、溶血性貧血がありますね。
すべてを覚える必要はないが、大まかな症状はイメージできると良いと思います。
このあたりでは、あまりに掘り下げた問題は出にくいと予想します。

問17.2005年以降の年齢階級別死亡率において、20歳~29歳の死因第1位はどれか。

①悪性新生物
②心疾患
③脳血管疾患
④自殺
⑤不慮の事故

解答:④
解説:自殺です。大きなニュースを目にすることもありますね。
問題文中の年齢層もヒントと言えるかも知れません。
死因の統計に関しては、厚生労働省からも開示されているし、ニュースチェック程度に確認しておくと良いでしょう。

問18.疾病の第2次予防に該当するのはどれか。

①健康教室
②予防接種
③集団検診
④在宅機能訓練
⑤職場環境の改善

解答:③
解説:一次予防、二次予防、三次予防の分類分けは出来る様にしておきましょう。
管理人的には、今健康で、将来の健康の為にやる事「任意である事」→一次予防。
特に身体に問題はないと本人が思っており、具体的な診察等の医療行為、検査を行う事「努力義務である事」→二次予防。
かつて健康を害して、その再発防止になる事「行うべきメニューに組み込まれている事、ほぼ必須でやる事」→三次予防。
という様な理解をしていました。改めて書くとかえってわかりにくいかな(^_^;)

問19.VDT作業従事者に多くみられる健康障害はどれか。

①熱中症
②職業性レイノー症候群
③頸肩腕症候群
④難聴
⑤潜函病

解答:③
解説:
VDTとは、Visual Display Terminalです。英単語をつかめたらわかるかな?
スマホ首とか、肩こりとかは有名かと思います。
もしも知らない略語が出てきた場合、正式な名称があるならばしっかり確認しましょう。
言葉そのものがヒントとなっている場合があります。

問20.異物代謝において、メルカプツール酸生成に関与する酵素はどれか。

①カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ
②グルタチオン-S-トランスフェラーゼ
③スルホトランスフェラーゼ
④ロダネーゼ
⑤UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ

解答:②
解説:メルカプツール酸の生合成を復習しましょう。
“アセトアミノフェン→(途中省略)→メルカプツール酸(Nアセチルシステイン抱合体)”となるわけですが、メルカプツール酸になる前段階にはグルタチオン抱合を受ける。よって、抱合で必要な酵素はグルタチオンSトランスフェラーゼですね。グルタチオン抱合体は加水分解の後にシステイン抱合体となり、アセチル抱合を受けます。この時に関与する酵素はNアセチルトランスフェラーゼです。したがって、選択肢にNアセチルトランスフェラーゼがあれば、それでも正解ですね。また、メルカプツール酸の生合成において加水分解の過程があるか否かの設問も作成できると思います。化学とも関連性が持てる問題だと思いますから、余力のある方は構造式を含めて理解できると良いと思います。
さっぱり苦手な方は、とりあえず必要箇所のみ丸暗記で対応しましょう(笑)

リラックス

問21~問30

問21.がん抑制遺伝子はどれか。

①src
②fos
③kit
④H-ras
⑤p53

解答:⑤
解説:
⑤以外はがん遺伝子。それぞれがどういう遺伝子なのか(分類)を理解しておけるといいですね。p53は細胞周期の抑制に関る因子をコードする遺伝子です。
有名ながん抑制遺伝子といえば、p53、RB、APC、BRCA等でしょうか。

諸刃の剣ではあるが、がん遺伝子かがん抑制遺伝子かの見分け方について書いてみます。
それは、「大文字のみ」と「数字」です。
何が言いたいかというと、
小文字オンリーまたは大文字+小文字(小文字の方が文字数多)→がん遺伝子
大文字オンリーまたは数字を含む→がん抑制遺伝子

である可能性が高いことです。国家試験においては。

勿論、例外が存在するので全てを鵜呑みにしてはいけませんが、もしも全く聞いたことも見たこともない遺伝子が選択肢にある場合、この作戦は有効だと思います。
おおよそ7~8割の確率で当たるのではないでしょうか?!

問22.メタロチオネインの構成アミノ酸のうち、約1/3を占めるのはどれか。

①グリシン
②メチオニン
③トリプトファン
④システイン
⑤アルギニン

解答:④
解説:
メタロチオネインは分子量6500~7000の低分子金属結合タンパク質です。
構成の約1/3をシステインが占めています。システインのSH基により解毒作用を示すものですね。
解毒対象は、カドミウムでしたね。
ちなみに、芳香族アミノ酸を含まないのが特徴ですよ!

問23.ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法による水道水の残留塩素の測定において、DPDと速やかに反応して赤色を呈するのはどれか。

①HClO
②NH2Cl
③NHCl2
④NCl3
⑤CHCl3

解答:①
解説:HClO(次亜塩素酸)。
残留塩素は「遊離残留塩素」と「結合残留塩素」の2つに分けることができましたね。
DPDと反応して、赤系色を呈するのは「遊離残留塩素」です。
選択肢の中で遊離残留塩素に該当するのは①のHClOとなります。

問24.大気汚染に係わる環境基準の項目として、設定されていないのはどれか。

①一酸化炭素
②二酸化硫黄
③浮遊粒子状物質
④二酸化窒素
⑤二酸化炭素

解答:⑤
解説:
なんか引っかけみたいな問題ですね(笑)
漢字ばかりで混乱しそうなときは、分子式に直してみると分かりやすいかも知れません。
そうすると、見慣れたCO2が出てくるわけですが、これに基準があると色々大変になりそうです。

問25.医療機関により廃棄される”血液の付着したガーゼ(未滅菌)”が該当する区分として、最も適切なのはどれか。

①産業廃棄物
②特別管理産業廃棄物
③事業系一般廃棄物
④家庭系一般廃棄物
⑤特別管理一般廃棄物

解答:⑤
解説:
これはかなり難しいというか、定番ではない問題だったと思います。
特別管理一般廃棄物が正解ですが、公衆衛生分野のまとめ表を覚えておくのが一番楽じゃないかな。
問題文の書き方も、問題をより難しそうにしています。
個人的な意見ですが、“産業廃棄物と一般廃棄物の違い”、“問題文「血液の付着したガーゼ」”、というのがポイントの様に思います。

問26.薬物の安全域の計算式はどれか。

①LD50-ED50
②ED50-LD50
③LD50×ED50
④ED50÷LD50
⑤LD50÷ED50

解答:⑤
解説:安全域=LD50÷ED50でしたね。
「それだけの問題。ハイハイ。」
ではなく、言葉の意味をしっかり理解できていますか?
個人的な意見ですが、こういった言葉ひとつひとつをしっかり理解しておけば、強いと思います。
LD50のLDというのは、Lethal Doseの略です。致死と用量の関係を指しています。
つまり、LD50とは、薬を投与した時に50%が死ぬ用量だ。
ED50のEDというのは、effective doseの略です。効果と用量の関係を指している。
つまり、ED50とは、薬を投与した時に50%に効果があらわれる用量だ。
また、安全域が大きいほど薬の安全性が高い訳なので、万が一のド忘れでも、消去法でこの選択肢を選ぶことは不可能ではありません。

問27.競合的アンタゴニストを加えることによりアゴニストの用量-反応曲線が矢印の様に変化した。正しいのはどれか。

(※選択肢はグラフの為、省略。)





解答:①
解説:
競合的アンタゴニストの場合、アゴニストが増えると反応は競合的にアゴニスト側へシフトします。
即ち、アゴニスト濃度(量)のみが増える方へグラフはシフトします。
グラフの形は変わりませんね。

問28.アトロピンの薬理作用として、正しいのはどれか。

①瞳孔括約筋収縮
②唾液分泌抑制
③消化管運動促進
④胃酸分泌促進
⑤子宮平滑筋収縮

解答:②
解説:
アトロピンはムスカリン性Ach受容体を遮断する物質ですね。
抗コリン作用を有します。競合的な阻害薬です。
副交感神経系を抑制するから、その視点で選択肢を見ると、②が正解となります。

副交感神経系が抑制されるならば、
①瞳孔括約筋が弛緩して、瞳孔は散大する。
③消化管運動は、抑制される。
④胃酸分泌は、抑制される。
⑤子宮平滑筋は、弛緩する。
となりますね。

問29.終板の持続的脱分極により骨格筋弛緩作用を示すのはどれか。

①パンクロニウム
②ベクロニウム
③ダントロレン
④スキサメトニウム
⑤A型ボツリヌス毒素

解答:④
解説:これは、管理人はほぼ丸暗記していました(笑)確か、図を書いてそこに各薬剤の作用点を書いた記憶があります。

問30.フェンタニルの鎮痛作用発現に係わる作用点はどれか。

①GABAa受容体
②グルタミン酸NMDA受容体
③オピオイドμ受容体
④ドパミンD2受容体
⑤電位依存性Na+チャネル

解答:③
解説:フェンタニルは麻薬ですね。
合成麻薬の鎮痛剤です。勿論、オピオイドμ受容体のアゴニストです。
パッチ(貼付)製剤が有名というのは、実務系や薬剤系でも問題になる率が高いと思います。

癒し

問31~問40

問31.GABAトランスアミナーゼ阻害作用を有する抗てんかん薬はどれか。

①カルバマゼピン
②フェニトイン
③ジアゼパム
④エトスクシミド
⑤バルプロ酸

解答:⑤
解説:
GABAトランスアミナーゼ阻害作用を示すのはバルプロ酸が正解。

カルバマゼピン、フェニトインはNa+遮断ですね。

ジアゼパムはGABAa受容体に結合する。部位は、ベンゾジアゼピン部位でしたね。
これによりCl流入が促進することで作用を示します。

エトスクシミドはT型Ca2+チャネル阻害作用です。

構造までぼんやりとで良いので頭に浮かぶと良いですね。
名前と構造が理解できていれば、幅広く問題に対応できるはずです。

問32.ドブタミンの強心作用発現に関わる作用点はどれか。

①アドレナリンβ1受容体
②アセチルコリンM2受容体
③アデニル酸シクラーゼ
④プロテインキナーゼA
⑤ホスホジエステラーゼ

解答:①
解説:ドブタミンはアドレナリンβ1受容体刺激作用。
デノパミンも同じ作用でしたね。併せて覚えておきましょう。

問33.L型Ca2+チャネルを遮断することにより冠動脈拡張作用を示すのはどれか。

①ニトログリセリン
②ジピリダモール
③アルプレノロール
④ジルチアゼム
⑤硝酸イソソルビド

解答:④
解説:
ジルチアゼムがL型Ca2+チャネル遮断です。
Ⅳ型抗不整脈薬でしたね。

ここで管理人オリジナルの語呂を伝授しましょう!
「ジルの4つのラッパ」
ジルジルチアゼム、ベプリジル
4つⅣ型
ラッパ…ベラパミル

自習時間に語呂作って覚えてました(笑)懐かしい!
こらそこの君!くだらねぇ!って言うんじゃないよ~(ー_ー)!!

問34.Na+ K+ 2Cl共輸送系の抑制により利尿作用を示すのはどれか。

①チアジド系利尿薬
②ループ利尿薬
③カリウム保持性利尿薬
④浸透圧利尿薬
⑤炭酸脱水素酵素阻害薬

解答:②
解説:ループ利尿薬の作用機序ですね。
Na+ K+ 2Cl共輸送体はヘンレ係蹄上行脚でしたね。
この共輸送体の位置を問う問題で、下行脚というひっかけ問題があった気がする…。
問題はちゃんと読みましょう!

問35.ムコタンパク質のジスルフィド結合(-S-S-)を切断して低分子化し、喀痰の粘度を低下させるものはどれか。

①アンブロキソール
②ジヒドロコデイン
③アセチルシステイン
④ジモルホラミン
⑤ノスカピン

解答:③
解説:アセチルシステインがジスルフィド結合(-S-S-)を切断します。

関連として、ジスルフィド結合を構成する元素はどれか?→「S」という設問もあります。これだと化学の範囲ですね。
語尾に「システイン」付くと、ジスルフィド結合と覚えている人は多いかも知れません。
おおよそそれで良いのですが、注意してほしいのは、ムコダインで有名なカルボシステインはジスルフィド結合切断作用を持たない事です。
カルボシステインは粘液の構成を変化させることで作用を示します。

問36.ヒスタミンH2受容体遮断作用を示すのはどれか。

①メトクロプラミド    
②ファモチジン    
③モサプリド
④スルピリド       
⑤プログルミド

解答:②
解説:coming soon…

問37.甲状腺ホルモン産生阻害作用を示すのはどれか。

①チアマゾール  
②オキシトシン    
③プロチレリン  
④クロミフェン    
⑤ソマトレリン

解答:①
解説:coming soon…

問38.ヒスタミンH1受容体遮断作用を持たないケミカルメディエータ一遊離抑制薬はどれか。

①クロルフェニラミン  
②プロメタジン  
③クロモグリク酸
④ジフェンヒドラミン  
⑤ケトチフェン

解答:③
解説:coming soon…

問39.セファゾリンの抗菌作用の機序はどれか。

①RNA合成阻害     
②DNA複製阻害    
③タンパク質合成阻害
④細胞膜合成阻害     
⑤細胞壁合成阻害

解答:⑤
解説:coming soon…

問40.DNAトポイソメラーゼIを阻害して抗悪性腫瘍作用を示すのはどれか。

①ネダプラチン  
②ブレオマイシン  
③メルカプトプリン
④イリノテカン  
⑤マイトマイシンC

解答:④
解説:coming soon…

空

問41~問50

問41.経口投与された薬物が吸収される過程はどれか。

 ① 小腸→全身循環系→肝臓→門脈
 ② 小腸→門脈→肝臓→全身循環系  
 ③ 小腸→肝臓→門脈→全身循環系
 ④ 小腸→全身循環系→門脈→肝臓
 ⑤ 小腸→門脈→全身循環系→肝臓
 ⑥ 小腸→肝臓→全身循環系→門脈

解答:②
解説:coming soon…

問42.薬物の生体膜透過機構のうち、トランスポーターを介するが、ATPの加水分解で産生されるエネルギーを必要としないのはどれか。

① 単純拡散      
② 促進拡散      
③ 一次性能動輸送   
④ 二次性能動輸送   
⑤ 膜動輸送

解答:②
解説:
①× “濃度勾配のみ”ですね。
②○ 正解!
③× “要1次的エネルギー”ですね。
④× “要2次的エネルギー”ですね。
⑤× “膜輸送”ですね。

問43.薬物の血漿タンパク結合の測定に際し、非結合型薬物を分離する方法として、一般的なものはどれか。

① 溶媒抽出法
② 塩析法
③ 再結晶法
④ 逆浸透法
⑤ 限界ろ過法

解答:⑤
解説:coming soon…

問44.ヒトの肝臓において、薬物の酸化、還元、加水分解、抱合の全ての代謝反応が行われる細胞内小器官はどれか。

① 核
② ゴルジ体
③ 小胞体
④ ミトコンドリア
⑤ リソソーム

解答:③
解説:“ゴルジ体”が“ゴルジ装置”となっていても同義ですから、解答は変わりません。

問45.主として未変化体のまま体内から尿中に排泄されるのはどれか。

① ゲンタマイシン   
② テオフィリン    
③ ニフェジピン
④ フェニトイン     
⑤ リドカイン

解答:①
解説:アミノグリコシド系が該当します。この中ではゲンタマイシンですね。

問46.水酸化アルミニウムを含む制酸剤とともに経口投与すると、キレートを形成して吸収が低下するのはどれか。

①オメプラゾール    
②ノルフロキサシン    
③フェノバルビタール
④リボフラビン     
⑤ワーファリン

解答:②
解説:ノルフロキサシンはニューキノロン系ですね。
抗生剤はキレート形成をするものが多いです。キレート形成する系統を覚えておきましょう。
代表的なのはニューキノロン系、テトラサイクリン系などです。
選択肢がサッパリわからない場合は、“とりあえず抗生剤を選ぶ”というは、試験で使える技術です!

問47.薬物を除去する能力を表すパラメーターで、血流速度と同じ単位を持つのはどれか。

①分布容積
②消失半減期
③消失速度定数
④血中濃度?時間曲線下面積
⑤クリアランス

解答:⑤
解説:coming soon…

問48.Fickの第一法則に従う膜透過において、薬物の透過速度と反比例するのはどれか。

①ドナー側(高濃度側)の薬物濃度
②レシーバー側(低濃度側)の薬物濃度
③薬物の拡散係数
④膜の厚さ  
⑤薬物の膜への分配係数

解答:④
解説:coming soon…

問49.o/w型エマルションの性質として、正しいのはどれか。

①水に滴下したとき、水表面で容易に広がる。  
②スダンIIIを少量添加すると全体が着色される。
③w/o型エマルションよりも電気伝導度が小さい。
④半透膜を透過する。
⑤水を加えると粘度が増加する。

解答:①
解説:coming soon…

問50.沈降法によって粒子径を求めるときに用いる式はどれか。

①コゼニーカーマン式    
②ラングミュアー式    
③BET式
④ストークス式   
⑤ブラッグ式

解答:④
解説:coming soon…

問51~問60

問51.直接打錠用の結合剤はどれか。

①結晶セルロース    
②ヒプロメロース    
③ショ糖
④ポビドン     
⑤ヒプロメロースフタル酸エステル

解答:①
解説:これは覚えるしかない…覚えてしまうのが効率が良いと思います。捨てるには勿体無いので、頑張って覚えましょう。

問52.空気で吹き上げた原料紛体に結合剤溶液を噴霧して造粒する方法はどれか。

①噴霧乾燥造粒法
②撹拌造粒法
③流動層造粒法
④押し出し造粒法
⑤乾燥造粒法

解答:③
解説:各方法の特徴をおさえて、問題文の表現に慣れましょう。

問53.点眼剤に適用される日本薬局方一般試験法はどれか。

①アルコール数測定法      
②製剤均一性試験法  
③エンドトキシン試験法     
④発熱性物質試験法 
⑤無菌試験法

解答:⑤
解説:生き物を使う試験方法は、使用する生き物と試験法が一致するようにしましょう。

問54.薬物の経口徐放性製剤化の目的として、誤っているのはどれか。

①薬効の持続
②コンプライアンスの改善
③副作用の軽減
④肝初回通過効果の回避  
⑤血中濃度の急激な上昇の回避

解答:④
解説:coming soon…

問55.脂質二分子膜から成る微粒子はどれか。

①リピッドマイクロスフェア    
②リポソーム  
③高分子ミセル          
④デンドリマー
⑤シクロデキストリン

解答:②
解説:coming soon…

問56.肝細胞癌の腫瘍マーカーとして、最も適切なのはどれか。

①AFP (α-fetoprotein) 
②CA 19-9 (carbohydrate antigen 19-9)
③PSA (prostate specific antigen)
④CYFRA 21-1 (cytokeratin 19 fragment)
⑤SCC (squamous cell carcinoma related antigen)

解答:①
解説:coming soon…

問57.高LDLコレステロール血症に関する記述のうち、正しいのはどれか。

①食事直後に血清LDLコレステロール値が上昇する
②血清がクリーム状である
③LDL受容体機能不全が原因となる
④冠動脈疾患の危険因子とはならない
⑤甲状腺機能亢進症に合弁する

解答:③
解説:coming soon…

問58.インフルエンザの薬物治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。

①ザナミビル水和物は、B型の患者に有効である。 
②アスピリンは、小児の解熱薬として推奨される。
③アマンタジン塩酸塩は、B型の患者に有効である。
④ニューキノロン系抗菌薬が第一選択薬である。
⑤オセルタミビルリン酸塩は、症状発現直後の使用では有効性がない。

解答:①
解説:coming soon…

問59.アルツハイマー病の病態として、最も適切なのはどれか。

①急激に発症する。
②安静時振戦が現れる。
③まだら認知症を呈する。
④幻視がみられる。
⑤初期には短期記憶が障害される。 

解答:⑤
解説:coming soon…

問60.次の抗うつ薬のうち、緑内障を合併している患者に使用できるのはどれか。

①イミプラミン塩酸塩       
②アミトリプチリン塩酸塩
③フルボキサミンマレイン酸塩  
④アモキサピン
⑤マプロチリン塩酸塩

解答:③
解説:coming soon…

問61~問70

問61.関節リウマチの治療薬はどれか。

①セツキシマブ    
②インフリキシマブ  
③トラスツズマブ
④ベバシズマブ    
⑤ゲフィチニブ

解答:②
解説:coming soon…

問62.統合失調症の陽性症状はどれか。

①思考の貧困    
②自閉       
③妄想  
④意欲の低下    
⑤感情の平板化

解答:③
解説:coming soon…

問63.糖尿病患者で心不全を併発した場合に禁忌となる医薬品はどれか。

①グリメピリド         
②ナテグリニド
③ボグリボース         
④ピオグリタゾン塩酸塩  
⑤アログリプチン安息香酸塩

解答:④
解説:coming soon…

問64.糖尿病の三大合併症に該当するのはどれか。

①結膜炎   
②角膜炎   
③黄斑変性症   
④網膜症   
⑤緑内障

解答:④
解説:糖尿病三大合併症は、“糖尿病性腎症”、“糖尿病性末梢神経障害”、“糖尿病性網膜症”でしたね!

問65.癌化学療法において、制吐に用いられる医薬品として、適切なのはどれか。

①ブロモクリプチンメシル酸塩     
②ランソプラゾール
③ラニチジン塩酸塩          
④スクラルファート水和物
⑤アプレピタント

解答:⑤
解説:制吐剤のアプレピタントはNK受容体拮抗薬ですね。

問66.医薬品の妊婦に対する投与の可否を検討する資料として、最も適切なのはどれか。

①Index Medicus    
②Drug Interaction Facts  
③Drugs in Pregnancy and Location
④Meyler’s Side Effect of Drugs
⑤Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics

解答:③
解説:coming soon…

問67.医薬品の安定性に関して最も詳細な情報が得られるのはどれか。

①医療用医薬品添付文書       
② Drug Safety Update
③医療用医薬品製品情報概要     
④医薬品・医療機器等安全性情報
⑤医薬品インタビューフォーム

解答:⑤
解説:coming soon…

問68.問題志向型システム(POS)の説明として、適切なのはどれか。

①処方設計支援システムの一部である。
②EBMで問題点を定式化する際の手法の1つである。
③服薬遵守のための方法論である。
④患者の抱える医療上の問題に焦点をあてる問題解決法である。
⑤臨床研究の計画を決定するために必要な手法である。

解答:④
解説:coming soon…

問69.遺伝子多型がワーファリンの薬効に最も影響する薬物代謝酵素はどれか。

①CYP1A2
②CYP2C9   
③CYP2C19   
④CYP2D6  
⑤CYP3A4

解答:②
解説:coming soon…


問70.加齢に伴い増大するのはどれか。

①肺活量    
②体脂肪率   
③腎血漿流量  
④胃酸分泌量  
⑤血漿中アルブミン濃度

解答:②
解説:他は減少ですね。

サンセット

問71~問80

問71.薬剤師が倫理的に配慮すべき事項として、ふさわしくないのはどれか。

①職務上知り得た患者の秘密を守る。
②薬剤師職能間の相互協調に努める。
③医薬品の安全性の確保に努める。
④地域医療の向上のための施策に協力する。
⑤社会全体の医薬品消費量の増加を促す。

解答:⑤
解説:「効率的な薬物利用で、医療費の削減に貢献する。」であればふさわしいですね。

問72.薬剤師のみが資格要件を満たすのはどれか。

①薬局の管理者 
②店舗販売業の店舗管理者
③医薬部外品製造販売業の総括製造販売責任者
④生物由来製品の製造管理者
⑤麻薬管理者

解答:①
解説:coming soon…

問73.薬剤師免許の絶対的欠格事由に該当するのはどれか。

①成年被後見人 
②視覚障害者
③精神機能障害者
④麻薬中毒者
⑤罰金以上の刑に処せられた者

解答:①
解説:②~⑤は相対的欠格事由ですね。

問74.医療法に基づく医療の基本理念に含まれていないのはどれか。

①生命の尊重   
②個人の尊厳の保持   
③相互信頼
④包括医療    
⑤安楽死

解答:⑤
解説:coming soon…

問75.医療法に規定される病院の病床の種別に該当しないのはどれか。

①精神病床   
②感染症病床   
③救急病床  
④療養病床  
⑤一般病床

解答:③
解説:coming soon…

問76.サリドマイドによって引き起こされた薬害で問題となった有害事象はどれか。

①アザラシ肢症
②亜急性脊髄視神経症   
③劇症肝炎
④無顆粒球症    
⑤アナフィラキシーショック

解答:①
解説:coming soon…

問77.地域保険はどれか。

①組合管掌健康保険
②国民健康保険  
③国家公務員共済組合
④船員保険
⑤全国健康保険協会管掌健康保険

解答:②
解説:coming soon…

問78.地域薬局の役割に該当しないのはどれか。

①セルフメディケーションの支援
②医薬品の販売
③調剤
④地域住民の健康診断 
⑤在宅医療への参画

解答:④
解説:健康診断を行うのは医師ですね。

問79.治験審査委員会に必須の構成員はどれか。

①治験実施医療機関の長
②治験責任医師 
③治験依頼者の代表
④医学・薬学等の専門的知識を有する者以外の者 
⑤治験薬管理者

解答:④
解説:このあたりは出なさそうでよく出る内容。しっかり押さえましょう。

問80.インフォームド・コンセントの目的として、適切でないのはどれか。

①医療過誤の責任を回避する。   
②提供する医療について患者の同意を得る。
③提供される医療について患者が理解する。
④患者の自己決定権を尊重する。
⑤患者の知る権利を尊重する。

解答:①
解説:coming soon…

木

問81~問90

問81.文中の[  ]に入る適切な語句はどれか。
世界保健機関 (WHO) は、「ファーマシューティカルケアとは、薬剤師の活動の中心に[  ]を据える行動哲学である。ファーマシューティカルケアは、患者の保健及び生活の質の向上のため、明確な治療効果を達成するとの目標をもって、薬物療法を施す際の、薬剤師の姿勢、行動、関与、倫理、機能、知識、責務ならびに技能に焦点を当てるものである」と定めている。

①国民医療の経済性    
②国際保健への貢献   
③無報酬での奉仕
④薬剤師の権利      
⑤患者の利益

解答:⑤
解説:coming soon…

問82.文中の[  ]に入る適切な語句はどれか。
チーム医療とは「多種多様な医療スタッフが、[  ]を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」と一般的に理解されている。

①業務負担の軽減    
②医師への依存     
③人件費の削減
④各々の高い専門性   
⑤医行為の規制緩和

解答:④
解説:coming soon…

問83.腎機能が低下した患者へ投与する際、減量の必要性が少ないのはどれか。

①アルベカシン硫酸塩
②メロペネム水和物
③レボフロキサシン水和物
④セファゾリンナトリウム水和物
⑤アジスロマイシン水和物

解答:⑤
解説:マクロライド系は主として肝経路で排泄されますね。

問84.保険薬局において、調剤を行う上で疑義照会が不要な場合はどれか。

①賦形剤の使用が必要と考えられた。  
②医薬品の規格が特定できなかった。
③併用禁忌の組合せを発見した。
④医薬品名が略号で記載されていた。
⑤用量の記載が抜けていた。

解答:①
解説:coming soon…

問85.横紋筋融解症が現れやすくなるので、シンバスタチンとの併用が禁忌とされているのはどれか。

①コレスチラミン
②ハロペリドール
③イトラコナゾール  
④プロプラノロール塩酸塩
⑤葛根湯

解答:③
解説:代謝酵素(CYP3A4)の阻害によるものですね。

問86.文中の[  ]に入る適切な語句はどれか。
患者から医薬品を使用後に重篤な副作用が現れたとの訴えがあった。添付文書に記載されていない症状であったため、[  ]に基づき薬剤師から厚生労働大臣に状況を報告した。

①日本薬局方
②再審査制度
③医薬品の臨床試験の実施に関する基準 (GCP)
④医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
⑤プレアボイド報告

解答:④
解説:coming soon…

問87.病院の薬剤部門を構成する各セクション(室)の中で、薬剤管理指導料の施設基準として、必要なのはどれか。

①調剤室   
②製剤室   
③医薬品情報管理室  
④薬務室   
⑤試験室

解答:③
解説:coming soon…

問88.病院において使用記録を20年間保存しなければならないのはどれか。

①麻薬      
②腫瘍用薬    
③放射性医薬品
④血液製剤類   
⑤ワクチン類

解答:④
解説:coming soon…

問89.医薬品の保存条件や使用期限に関して、誤っているのはどれか。

①冷所は、特に規定がなければ1〜15℃を示す。
②常温は、15〜30 ℃を示す。  
③室温は、1〜30 ℃を示す。
④使用期限は、適切な保存条件下で未開封での期限を示す。
⑤医薬品の保存にふさわしい相対湿度は、45〜55 %程度とされている。

解答:②
解説:これは覚えるしかない…!

問90.一般用医薬品の第1類医薬品の取扱いとして、誤っているのはどれか。

①第2類医薬品と区別して陳列した。
②医薬品を購入しようとする人の手が直接触れられない場所に陳列した。
③医薬品を購入しようとする人からの相談に薬剤師が対応した。
④医薬品を購入しようとする人に、その医薬品の情報を記載した書面を用いずに説明した。
⑤現在使用している医療用医薬品との重複がないか確認した。

解答:④
解説:現在は“要指導医薬品”もあるのでしっかり押さえておきましょう。医薬品に関わる資格“登録販売者”についても把握できていると良いかも知れません。

まとめ

第97回の必須問題いかがでしたか?
安定して9割得点できるまで繰り返し復習してみてくださいね。
余力があれば、問題の各選択肢に関連する項目まで把握できると良いですね!
問題文が変わっても、選択肢が変わっても正答できるようにしましょう。

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この記事を書いた人

通信制高校を受験するも不合格になり、定時制高校から薬剤師になった暇人のブログ。進学や就職、転職について実体験をもとに色々書いています。

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