第95回 薬剤師国家試験問題(問126~130)
問126 統合失調症治療薬に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.ペロスピロンは、選択的にセロトニン5-HT4受容体及びドパミンD2受容体を遮断し、陽性症状を改善する。
2.スルピリドは、未梢のドパミンD2受容体も遮断し、胃運動を充進させて胃潰瘍を悪化させる。
3.クエチアピンは、著しい高血糖を招くことがあるので、糖尿病の既往歴のある患者に禁忌である。
4.ハロペリドールデカン酸エステルは、投与間隔が4週間と長いため、統合失調症の維持療法に用いられる。
5.クロルプロマジンの重大な副作用に、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)がある。
問127 中枢神経系及び脳循環に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.ドロキシドパは、直接ノルアドレナリンに変換され、パーキンソン病のすくみ足に有効である。
2.プロモクリプチンは、黒質-線条体系のドパミンD2受容体を遮断し、パーキンソン病の症状を改善する。
3.ドネペジルは、コリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる。
4.チアプリドは、ドパミンD2受容体刺作用により、脳梗塞後遺症に伴う精神症状を改善する。
5.ファスジルは、血管平滑筋の収縮を抑制し、くも膜下出血後の脳血管れん縮及びこれに伴う脳虚血症状を改善する。
問128 痛みの緩和に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.アセトアミノフェンは、シクロオキシゲナーゼー2(COX-2)を強く害するので、強力な鎮痛作用を示す。
2.ペチジンは、モルヒネより鎮痛作用が強く、作用持続時間も長い。
3.ブプレノルフィンは、単独では鎮痛作用を示すが、モルヒネの鎮痛作用には拮抗する。
4.チザニジンは、中枢性アドレナリンα2受容体を刺し、筋緊張を伴う疼痛を緩和する。
問129 免疫系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.タクロリムスは、マクロファージの活性化及び増殖を抑制することにより免疫抑制作用を発現する。
2.テセロイキンは、インターロイキン-1の遺伝子組換え体であり、キラーT細胞を誘導して抗腫瘍作用を発現する。
3.ムロモナブーCD3は、ヒトT細胞表面抗原CD3に対するモノクローナル抗体であり、腎移植後の急性拒絶反応を抑制する。
4.アザチオプリンは、プリンヌクレオチドの生合成を阻害し、臓器移植後の拒絶反応を抑制する。
5.プレドニゾロンは、T細胞のサイトカインに対する反応性を亢進させる。
問130 抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.クロモグリク酸は、肥満細胞からのケミカルメディエーターの遊離を抑制する。
2.フルチカゾンプロピオン酸エステルは、鼻腔内噴霧でアレルギー性鼻炎に用いられ、全身性の副作用をほとんど引き起こさない。
3.セラトロダストは、抗ヒスタミン作用に加えて、ケミカルメディエーターの遊離抑制作用を有する。
4.イブジラストは、トロンボキサンA2受容体を遮断し、じん麻疹やアレルギー性鼻炎に用いられる。
5.スプラタストは、インターロイキン-1や腫瘍壊死因子(TNF)の産生を抑制し、IgE抗体の産生を抑制する。
————–解答—————–
問126 1,2
問127 1,5
問128 3,4
問129 3,4
問130 1,2

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