第95回 薬剤師国家試験問題(問121~125)
問121 受容体、酵素及びイオンチャネルに関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.GABAa受容体は、イオンチャネルを内蔵し、チャネルの開口によりCl-の透過性が亢進する。
2.アドレナリンβ2受容体の刺激は、Giタンパク質を介して気管支平滑筋の弛緩を引き起こす。
3.可溶性グアニル酸シクラーゼは、血管平滑筋細胞において一酸化窒素(NO)により活性化され、サイクリックGMP(cGMP)産生を促進する。
4.電位依存性Na+チャネルは、開口により活動電位を発生させ、神経における軸素伝導を担う。
5.インスリン受容体の刺激は、Gqタンパク質を介してCa2+依存性プロテインキナーゼを活性化する。
問122 末梢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.グアネチジンは、神経終末へのノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで交感神経系の機能を増強する。
2.プロカテロールは、アドレナリンβ1受容体に対する高い選択性を有する刺薬である。
3.テトラカインは、神経細胞内でイオン型となって電位依存性 Na+チャネルを遮断する。
4.オキセサゼインは、酸性条件下でも局所麻酔作用を発現し、胃潰瘍に伴う疼痛を抑制する。
5.ラベタロールは、アドレナリンα1及びβ受容体に対して遮断作用を示す。
問123 アセチルコリンに関する記述のうち、誤っているものを2つ選べ。
1.ムスカリン性アセチルコリンM3受容体を刺し、血管内皮細胞における一酸化窒素(NO)の産生を促進して血管を緩させる。
2.ムスカリン性アセチルコリン M2受容体を刺し、交感神経終末からのノルアドレナリンの遊離を促進する。
3.洞房結節の自動能を抑制して洞性徐脈を起こす。
4.アセチル基をカルバモイル基で置換すると、アセチルコリンエステラーゼ及び非特異的コリンエステラーゼによる分解を受けにくくなる。
5.ムスカリン性アセチルコリン M1受容体を刺激し、Giタンパク質を介してホスファチジルイノシトール代謝回転を亢進さる。
問124 骨格筋の収縮に影響を及ぼす薬物に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.スキサメトニウムは、運動神経を電気刺激して発生する骨格筋の収縮を抑制する。
2.パンクロニウムは、運動神経を電気刺激して発生する骨格筋の収縮を抑制する。
3.ダントロレンは、骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮を抑制する。
4.アンベノニウムは、骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮を抑制する。
5.A型ボツリヌス毒素は、骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮を抑制する。
問125 全身麻酔に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.セボフルランは、ハロタンと比べて血液/ガス分配係数が大きく、麻酔の導入と覚醒が速い。
2.亜酸化窒素は、麻酔の導入と覚醒が速やかであり、酸素欠乏症を起こしにくい。
3.フェンタニルとドロペリドールを併用すると、完全な意識消失は起こさないが、手術可能な鎮静・鎮痛状態が誘導される。
4.プロポフォールは、作用持続時間が短い静脈麻酔薬であり、GABAa受容体機能を亢進させる。
5.ケタミンは、オピオイドμ受容体を刺激し、強い痛作用と意識の解離態をもたらす。
————–解答—————–
問121 2,5
問122 1,2
問123 2,5
問124 4,5
問125 3,4

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