第93回 薬剤師国家試験問題(問51~55)
問51 アポトーシスとネクローシスに関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.形態形成過程において、例えばオタマジャクシの尾が無くなるのは、ネクローシスによって起こる。
2.HIV感染は、アポトーシスを引き起こす原因となる。
3.ミトコンドリア依存性アポトーシスでは、チトクロムcがミトコンドリアから遊離する。
4.ネクローシスでは、細胞DNAのヌクレオソームの断片化が起こる。
問52 遺伝子の複製、修復に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
1.DNAポリメラーゼは、プライマーがなくても新たな鎖を合成できる。
2.リーディング鎖は、不連続複製により合成される。
3.テロメラーゼは、逆転写酵素の一種である。
4.塩基置換変異によりアミノ酸のコドンが終始コドンに代わる変異をミスセンス変異という。
問53 タンパク質の解析法に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
1.エドマン法は、タンパク質のアミノ酸配列をC末端から決定する方法である。
2.カルボキシペプチダーゼ法は、タンパク質のアミノ酸配列をC末端から決定する方法である。
3.MALDI-TOF質量分析法は、プロテオソーム解析に用いられる。
4.臭化シアン(BrCN)は、タンパク質をメチオニン部位で切断する。
問54 真核生物における染色体およびクロマチンに関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.DNAトポイソメラーゼは、DNAに超螺旋を導入したり、解消したりする酵素である。
2.染色体には、セントロメアとテロメアと呼ばれる領域があり、テロメアは染色体末端にある。
3.クロマチンには比較的分散した状態と凝集した状態があり、分散した状態をヘテロクロマチンという。
4.クロマチンの基本構造であるヌクレオソームでは、H1、H2A、H2B、H3の各ヒストン2分子からなる8量体にDNAが巻き付いている。
問55 細胞内情報伝達に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
1.受容体チロシンキナーゼである上皮増殖因子(EGF)受容体は、7回膜貫通型である。
2.ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3キナーゼ)は、細胞の増殖や生存に関するシグナル伝達に関わっている。
3.エストロゲン受容体は、リガンド結合によって立体構造変化を起し、特定の遺伝子の転写を調節する。
4.Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、キナーゼによってリン酸化された後に、Gタンパク質に結合できる。
————–解答—————–
問51 2,3
問52 3
問53 1
問54 1,2
問55 2,3

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