第93回 薬剤師国家試験問題(問16~20)
問16 日本薬局方における比重及び密度測定法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1:比重とは、ある質量を有する物質の体積と、それと等質量の水の体積との比である。
2:比重及び密度の測定には、比重瓶による測定法、振動式密度計による測定法、シュプレンゲル・オストワルドピクノメーターによる測定法等が用いられる。
3:比重瓶による測定法では、比重瓶に試料を満たして規定温度に達した時、等体積の試料及び標準物質の質量を測定して比重を求める。
4:振動式密度計による測定法では、試料セルの固有振動周期と試料の密度との間には直線関係が成立する。
問17 物質の性質に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
1:ラウールの法則が成立する溶液について、揮発性溶媒Aの蒸気圧降下の大きさΔPが次の式で示されるのは、溶媒Bが不揮発性の場合である。
ΔP=Pa×Xb(Pa:純溶媒Aの蒸気圧、Xb:溶媒Bのモル分率)
2:融点は、圧力一定のもとで固相と液相が平衡状態にあるときの温度で、純物質の場合、物質固有の値をとるが、必ずしも凝固点と一致するとは限らない。
3:融解熱は圧力一定の場合、状態量として取り扱うことができ、固相から液相への状態変化に伴うエンタルピーの変化量である。
4:非電解質の希薄水溶液の凝固点は、溶質の質量モル濃度に比例して降下し、この比例定数はモル凝固点降下定数と呼ばれ、溶質固有の定数である。
5:H2OがH2Sよりも沸点が高いのは、酸素原子の方が硫黄原子よりも水素結合形成能が強いことに起因している。
問18 2成分からなる混合物の液相ー気相状態図に関する問題。
~図による問題のため省略~
問19 沈殿平衡に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1:難溶性塩のAg2CrO4の溶解度Sと溶解度積Ksの間には、K=4S^3の関係がある。
2:異種イオン効果とは、溶液中に沈殿物と無関係なイオンが多量に存在すると、沈殿物の溶解度が減少することである。
3:数種の金属イオンを含む水溶液のpHを上げていくと、一般に溶解度積Ksの小さい金属水酸化物から順に沈殿する。
4:共通イオン効果とは、難溶性塩の飽和水溶液に共通イオンを加えると、難溶性塩の溶解度が著しく増加する。
問20 コロイド溶液に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.多量の電解質の添加により、親水コロイド粒子が凝析する現象を塩析という。
2.チンダル現象は、コロイド粒子では観測されるが、低分子物質溶液では観測されない。
3.疎水コロイドは、その表面が親水性で水和層が形成されて安定化している。
4.エマルション(乳濁液)では、液体の分散媒中に固体物質が微細な粒子として分散している。
————–解答—————–
問16 2,3
問17 2,4
問18 1,2
問19 1,3
問20 1,2

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